こんにちは😊
フランス人なら誰でも知ってる、クラシックな家庭料理の定番は様々ありますが、
その中でも、大人も子供もフランス人が好きな料理のひとつに「Blanquette de veau (ブランケット・ド・ボー)」という料理があります。
私はフランスに来るまでこの料理を知りませんでしたが、
実際にフランスに住んでみると、この料理に出会う機会が多くある事に気づきました。
実際にフランス人に家で振る舞ってもらったこともありますし、カジュアルなフレンチレストランのメニューの一品としてとしてレストランで見かけることも度々あります。
そんな訳で、私もこのブランケットドボーを自宅で作るようになりました。
煮込み料理なので煮込み時間が結構かかるけれど、身近な食材でとっても簡単に美味しくできます。
肌寒い日に食べたくなる料理。
日本で手に入る材料で作ることができるので、みなさんにご紹介したいと思います。
フランスの家庭料理に興味のある方は是非お試し下さい😊
【Blanquette de veau 】とは
ブランケット・ド・ボーとは、「子牛のクリーム煮」のことでフランスの伝統料理のひとつです。
料理名にもなっている「Veau (ボー)」とは子牛肉のことを指します。
子牛のブイヨンでおなじみの「フォンドボー」のボーと同じ意味です。
ブランケット・ド・ボーの主な材料は、子牛・玉ねぎ・人参・マッシュルーム・ネギ・レモン・ローリエ・タイム。
これらをじっくりコトコトと煮込んでブイヨンと取り、最後にホワイトソースと混ぜ合わせて作ります。
日本人にも馴染みのある、クリームシチューに近い料理ですが、ブランケットドボーはよりブイヨン・ハーブの香り・レモンのほのかな酸っぱさが感じられる煮込み料理のように個人的には思います。ちなみに、クリームシチューのようにジャガイモを入れて煮込みません。
ちょっと意外に思われるかもしれませんが、
フランス人は、この「子牛のクリーム煮」の付け合わせとして「お米」を一緒に食べることが多いです。
もしくは、バゲットでソースを拭いながら食べます。
簡単で美味しく作れる本場のレシピ
それでは、本場の作り方をご紹介しようと思います😊
ちなみに、フランスでは子牛肉がスーパーで簡単に手に入りますが、日本のスーパーで手に入らない場合は、シチュー用の牛肉や鶏肉で代用しても美味しく出来るかと思います。
※私がこれまでに出会ったBlanquette de veau はレモンが使われていることが多いですが、レモンなしのレシピもあるようです。
材料 (4人~5人用)
・子牛肉 (煮込み用) 600~700グラム
・玉ねぎ 大1個
・人参 2本
・ネギ 1本
・ブラウンマッシュルーム 5~7個
・ニンニク 2片
・レモン汁 大1個
・塩、胡椒 少々
★ハーブ類:
・クローブ
・ローリエ&タイム。もしくは、ブーケガルニのどちらか。
・バター 40グラム
・小麦粉 40グラム
・生クリーム 20cl(=200㎖)
・卵黄 1個
作り方
【前半】 具材を煮込んでブイヨンを取る
① 材料①のお肉を適当なサイズに切り、野菜も全て切る。このときに、レモン汁も絞っておく。
※ポイントは、玉ねぎを四等分し、それぞれにクローブを予め刺しておくこと。
※ニンニクは中心の芽をきちんと取り除き、小さく切る。
※マッシュルームは、分厚く大きめにきっておくとよい。
② 大きめのお鍋にお肉をいれて、水を足す。
お肉は、水から弱火~中火で火を通す。沸騰してお肉の灰汁が浮いてきたらを綺麗に取り除く。
③ ②のお鍋ににマッシュルーム以外の野菜類を全て足し、続けて1個分のレモン汁、ローリエ・タイム(もしくはブーケガルニ)、塩・胡椒ひとつまみを足して煮込む。
★ポイント:全体の煮込み時間は1時間半が理想。
煮込む時は、終始蓋をせずに煮込むことでブイヨンを取りながら、水嵩を減らす。
始めの1時間は弱火~中火で静かにコトコト煮込む。
→1時間ほど煮込んだら、その後マッシュルームを足し、中火で20分~30分さらにグツグツ煮込む。
④ 煮込み終わったら、③のお鍋を「具材」と「ブイヨン」に分ける。
→ まず、③で煮込んだ具材を全て鍋から取り出し、お皿に避ける。
→ 具材を全て取り出した③の鍋に残った出汁をザルでさっと濾してブイヨンを取り、器や鍋にブイヨンを避けておく。
↑濾したブイヨン。
【後半】 クリームソースを作って具材と混ぜ合わせる
① お鍋にバターを入れて弱火で溶かす。
② バターが溶けたら、小麦粉を加えて2分ほど良く混ぜながらバターと小麦粉を馴染ませる。
※ポイントは弱火で焦がさないこと。
③ 鍋を弱火にかけたまま、②に出汁を取ったブイヨン2/3ほどを(二回に分けて)に分けて少しずつ加え、ダマにならないように都度良く混ぜ合わせる。
④ ③の鍋に生クリームを全て加え、続けて卵黄も加えて良く混ぜる。
⑤ ④に残りのブイヨンを全て加えて、よく混ぜてなじませる。
⑥ ⑤の鍋に前半で煮込んだ具材(お肉、野菜)を全て入れて、塩胡椒で味を整えながら10分ほど煮込んで出来上がり!
お好みで、シブレットやパセリを振りかけてボナペティ😄
白ワインとの相性抜群です。
参考にしたい作り方
フランス語ですが、ご参考までにBlanquette de veau のレシピを紹介しているYoutubeのページをのせておきます。
作り方が分かりやすく説明されていてとってもオススメです♪
まとめ
今回は、フランスの定番料理「Blanquette de veau 」の作り方をご紹介しました。
フランス料理というと、高級なイメージやお高くとまったイメージを浮かべる方が多いようですが、
実際にフランスに住んで現地の人達の家庭料理を見てみると、簡単で手に入りやすい身近な材料で作れる料理が多いことが分かります。
食いしんぼうな私にとっては、興味深々!
今まで知らなかったフランスの家庭料理が沢山あることに気づかされます。
今回のレシピも実際に作ってみると、とても簡単なので是非みなさんも試していただけたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうとうございました。