フランスのサンタさんとクリスマスのプレゼント文化

11月後半に差し掛かってくると、いよいよ街中にノエルの雰囲気が漂ってくるフランス。

そんなこの時期に皆が頭を悩ませるのが、クリスマスのプレゼント選びです。

そこで今回は、フランスにおけるクリスマスのプレゼント文化とプレゼントのアイディアについてご紹介します。

日本ではあまり聞かない、フランスの大人たちのサンタさん事情もお話します😊

家族でプレゼントを贈り合うフランスの習慣

カトリックを信仰するフランス人にとって、クリスマスは家族一同が集まりイエスキリストの降誕をお祝いするとても大切な行事です。

そんなクリスマスの夜に欠かせない事の一つと言えば、やはり家族同士でのプレゼント交換。

事前に用意したプレゼントは、室内に美しくデコレーションされたSapin(モミの木)の足元に置かれます。

そして、24日の夜もしくは、25日に家族同士でプレゼントを贈り合い、皆の前で開封するのがフランス流です。

プレゼントは、それぞれのメンバーが家族の一人一人に宛ててプレゼントを用意します。
だから、クリスマスツリーの下はプレゼントだらけに。。
ちなみにプレゼントの包装は、お店で包装紙を買ってきて自宅で自分で包装することが多いです。
誰へ宛てたプレゼントか分からなくならないように、名前のタグを付けるのを忘れずに✨

私の義理の家族の場合は、24日の深夜0時を過ぎ、クリスマスディナーのデザートが終わった頃にプレゼント交換が始まるのが恒例です。

このプレゼント交換、実際にノエルの夜に行うと楽しくてワクワクするのですが、
実はプレゼント選びが結構大変で毎年頭を悩ませませるのです。

なんせ、家族一人一人(もしくは夫婦単位)にプレゼントを贈らなければいけないので、結構早い時期からノエルに向けてプレゼント選びを開始しないと、ノエル直前にプレゼント探しに奔走することになってしまうのです。

我が家は、いつも11月中旬ごろから、家族同士で各々の欲しい物リクエストの調査メールや電話が飛び交い始めます。笑

クリスマスプレゼントのアイディア

先日も、友人や同僚とノエルのプレゼントが話題になったばかりなのですが、
やはり11月後半になってくるとみんなプレゼントの準備を少しずつ始めている様子。

事前にリサーチをしたうえで、プレゼント選びを行う事が多いとはいえ、
やはりご年配の方は基本的に必要なものは何でも持っているし、渡す相手の好みも考えると何を選ぶべきか結構悩むもの。

折角だから、いつもお世話になっている大切な人達に喜んでもらえるプレゼントを渡したいから、適当に選びたくないし。

では実際にフランス人はノエルにどんなプレゼントを贈っているのでしょうか?

私が過去に見てきたノエルの様子や実際にフランス人から聞いたアイディアをまとめてみました😊

食べ物

やっぱり食べ物は喜んでもらえるし無難な選択ですよね。
フランス人の同僚は、毎年義母へのプレゼントは、「ショコラ・シャンパーニュ・ティザン」の三点セットと決めているらしいです💕
フランスの人々がノエルのプレゼントに良く選ぶ食べ物を挙げてみます。

ティザン・紅茶

ティザン(ハーブティー)や紅茶は、フランス人も好む飲み物。
特に夕食後にソファーで寛ぎながらティザンを飲んで一日の疲れを癒す人が多いので、ティザンのプレゼントは結構喜ばれます。
健康的なイメージなのもいいですよね。

ノエルの時期になると、ティザンのコフレなども沢山販売されているので、私も迷ったらティザンにしてます。

最近は、緑茶もフランスで人気なので、緑茶のプレゼントも喜ばれるかも。

シャンパーニュ

シャンパーニュは、プレゼントと言うよりも、持って行ってその場でみんなで乾杯するイメージでしょうか。
我が家も、ノエルの夜にお気に入りのシャンパーニュを持って行くことが多いです。

ショコラ

ショコラはノエルのプレゼントの定番中の定番♪

フランス人は、基本的にチョコレートが大好きなので、私の周りでもチョコレートのコフレをプレゼントするケースが多い印象です。私も、プレゼントでいただいたことがありますし、贈ったこともあります。

ショコラのコフレは色々な風味のチョコラが入っているので、飽きることなく食べられますし、食べる度にウキウキします。

パネトーネ

パネトーネとは、ノエルの時期に食べるイタリアのパン菓子のこと。

大きな山形をしたブリオッシュ生地の菓子パンで、中にドライフルーツが入ったものや、リモンチェッロ風味(=イタリアのレモンの食後酒)のものなど、色々な風味のパネトーネが存在します。パネトーネの他に、パンドーロと言って、中に何も入っていないシンプルなブリオッシュバージョンもあります。パンドーロの場合は、粉砂糖を雪化粧のように振りかけていただくことが多いです。

パネトーネやパンドーロはイタリアのお菓子ですが、フランスでもノエルの季節になるとお店で良く見かけます。

ノエルの時期の朝ごはんにパネトーネを食べるとなんだか幸せな気持ちになります😊✨

パニエグルマン

パニエグルマンPaniers gourmandsとは、食べ物の詰め合わせセットのこと。

色々なお店が、このパニエグルマンを売り出すので、ノエルのプレゼントにピッタリです。

その名の通り「パニエ(籠)」に入ってデコレーションされていたり、綺麗な缶に入っていたりします。

それだけで、プレゼントとして完成するので、贈り物にも便利。

実際に私自身もリクエストされたこともあるし、周りでも良く聞く定番は「本」でしょうか。

フランス人って、本が好きな人が多い気がします。

渡す相手の趣味に合った本、料理本、園芸本、アロマの本、アートの本、旅行本など、お店に行くと色々な本があるので、プレゼントに悩んだら一つのアイディアとしておすすめです。

その他、テーブルゲームが好きなフランス人が多いので、Fnacなどの大きな書店へ行くと様々な種類の大人向けテーブルゲームが売られています。これもノエルのプレゼントになったりします。

アクセサリーや靴下

女性向けには、アクセサリーのプレゼントも結構多いです。

私も、何度かノエルのプレゼントにブレスレットやネックレスを義理の家族から頂いたことがあります。

高価なブランド物を選ぶのではなく、その人に似合うもの、手作りのアクセサリー、クリスマスマーケットで売っているようなオリジナリティのあるものなどを選ぶとフランス人に喜んでもらえます。

男性用の衣類で人気があるのは、靴下のプレゼント。
これも結構定番でしょうか?靴下なら毎日使う日用品だから、嫌がる人もいません。

 

ブランド物を必ずしも喜ばないのがフランス人

人にもよるとは思いますが、プレゼントに悩んだからと言って、何かのブランド物(化粧品や)を選んでも、日本人ほど両手を挙げて喜ばないのがフランス人。笑

むしろ、ブランドのネーミングに頼る人という意味で、薄っぺらい人に見られる危険性がある。。

と感じるのは私だけでしょうか。。? 笑

やはり、プレゼントで喜ばれるのはその人に似合うもの、好きな物を知ったうえで相手を想って選んだプレゼントだと思います♡

この国の人々はブランドに対する感覚が、日本人と少し異なると個人的に感じているので、

プレゼントに敢えてブランド品を選ぶときは、ある意味慎重になるようになりました。

フランスの子供たちは、サンタさんにおやつを用意する。

フランス人の子供たちも勿論サンタさんを信じています。

それはどの国も万国共通✨

でも、フランスのサンタさん劇は一味違う!!

フランスに来てからこれは面白い!とびっくりしたことの一つが、サンタさんを信じる子供たちの夢を壊さないように頑張る大人たちの姿。

フランスでは、子供たちがノエルの時期になるとサンタさん宛てにお手紙を書きます。

これは私の周りのフランス人に教えてもらった話なのですが、
子供たちが封筒のアドレスに「 Père Noël (サンタさんへ)」と書いてポストに投函するだけで、郵便局がサンタさん宛てのお手紙として処理してくれるらしいです。そして、自動ですが、結構うまいことお返事が来るらしい。

その他にも、12月24日クリスマスイブの夜、子供たちが眠る前に、暖炉の横にサンタさん用のおやつを用意してから就寝するそうです。つまり、プレゼントを届けてくれるサンタさんを想って「おやつ(夜食?)」を準備するということ!
サンタさんへのおやつは、家庭によって様々のようですが、ビスケットというのは良く聞きます。
私のフランス人の友人の子供たちは、トナカイ用のおやつに「にんじん」、サンタさん用のおやつに「ビスケットとミルク」を暖炉に置いてからベットに入ると言っていました。

面白いのはここから。

子供たちが眠った後に、親たちはコソコソとトナカイの人参をガブリとかじり、サンタさん用のビスケットを食べて、ミルクを飲み干し、暖炉の前にはビスケットの屑をまき散らして、、と色々な工作をするらしいです😆💕

夢があると思いませんか??

フランスのサンタさん劇は、日本よりも徹底していると感心してしまいました。

今年は、どんなノエルになるのでしょうか🎄

最後まで読んで頂き有難うございました。