フランスで歯医者さんに行ってみました!

みなさんこんにちは!

今年の夏の夜、食いしんぼうなわたしが家でチーズリゾットを頬張っている時に事件は起こりました。

口の中でガリと音が。。嫌な予感がして恐る恐る異物を出してみるとナント!歯の被せ物が見事に取れていました。「どうしようー!!!」と一人でプチパニック😭😭😭。笑 

歯が取れた箇所を急いで鏡で確認すると、被せ物が完全に取れた歯には大きな穴が開いていました。虫歯になってしまったのか何なのか、理由は分かりませんが、とにかく早く歯医者さんへ行って何とかしないと!

わたしが一番行きたくなかったフランスの歯医者さん。。

念入りに歯磨きしていたのにショック!。。

でもこうなったら行かない訳にはいかないので、ない勇気を振り絞って行ってきましたよ!エッヘン。

それでは、早速その様子をレポートしたいと思います。

歯医者さんを探す

とりあえず、ちゃんと治療してくれる歯医者さんを見つけなければ話が進みません。

そこで、フランスの病院探しでいつもお世話になっている携帯アプリ、Doctolibを使ってリヨンにある歯医者さんを検索してみました。

しかし、運悪くこの日は8月の一週目でバカンスが始まったばかりのタイミング。

フランス人は、歯医者さんも夏バカンスを一か月ガッツリ取ります。すぐに見てくれそうな歯医者さんが全然見つからなくてすごく焦りました。歯の治療って結構緊急なものが多くないですか?

必死に探しましたが、かなりの割合で最短予約日が1か月半以上先。。半年以上先なんていうのも結構ありました。

これじゃ治療を待ってる間に歯がボロボロになっちゃいますよね!!笑 

それでも夜中まで携帯を握りしめて必死に探した結果、すぐに予約が取れそうな歯医者さんを2~3件見つけました。でもどこも予約日と予約時間が超ピンポイント。おそらく誰かがキャンセルした穴なんでしょう。

とりあえず “翌日の夕方” 空いている歯医者さんを見つけたので、ネットで予約を入れてその日は就寝しました。

しかし、、

予約が当日キャンセルされた。

予約した翌日の朝9時頃、歯医者さんからメールが来ました。しかも、まさかの予約キャンセルの通知!ガーン。。ちなみにキャンセル理由は不明。病院側が一方的に予約をキャンセルするなんてことあるんですね!それもメール一本で。(流石フランスデス。。)

緊急な中、せっかく見つけた希望の光だったので、すごくガックリしました。すぐにまた一から病院を探して、今度は別の歯医者さんで何とか3日後の予約が取れました。

歯医者さんへ行く

予約当日、またドタキャンされないかビクビクしながら朝を迎えました。

すると今度は、予約した歯医者さんから電話がかかってきました。

実は、この電話を取り損ねてしまい、ボイスメッセージを確認したところ、

「折り返し電話がなければ本日の予約をキャンセルします。」

とのこと。ひぃー!すごい強気。。( ;∀;) 

フランスの歯医者さんはキャンセル魔なのでしょうか??

とりあえず急いで折り返し電話を済ませ、無事に予約確定をしました。

歯医者さんでの様子

今回行った歯医者さんは、一つの病院に何人かの歯医者さんが常駐しているところでした。

(フランスではその他に、”キャビネ”と呼ばれる歯医者さんがあります。キャビネはアパートの一室などで個人でやっている歯医者さんになるそうです。)

午前11時。

まずは、”怖くて機嫌の悪そうな受付のお姉さん“のところで受付を済ませ、椅子に座って問診票を書いていると、すぐに歯科助手さんに名前を呼ばれました。

この病院では、診察の前に初診の患者さんは全員レントゲンを撮るそうです。レントゲンを撮った後、待合室で数分待つと、診察室に呼ばれました。またまたわたしの片言フランス語で必死に歯医者さんに歯の状況を説明し、取れた詰め物を渡すと、まず治療費の見積もりを出してくれました。その後、治療開始です。

結局、今回は詰め物を被せてもらうだけだったので、治療時間5分で簡単に終了しました。

治療前に他の歯の虫歯チェックなどはなく、お願いした歯を付け直すだけであっという間に終了したので、日本と比べてかなり雑な印象を受けました。病院に入ってから出てくるまでの所要時間は約20分。

病院は清潔で綺麗な印象でした。治療器具も日本と変わりません。ただし、診察椅子の隣に口をゆすぐ場所がないので、家に帰るまで口の中が気持ち悪かったです。もちろん歯磨きをする場所もないので、歯医者さんへ行く前に余裕を持って歯磨きを済ませておくと良いかと思います。

治療費は保険なし67ユーロでわたしの予想よりも安かったです。

実は今回、機嫌の悪い受付のお姉さんにCarte Vital (=フランスの保険証)を前もって渡したにもかかわらず、後日きちんと保険の処理がされていなかったことが判明(涙)。

お姉さん相当機嫌悪そうだったもんね。。😂😂

治療してから時間が大分開いてしまったのと、もう一度歯医者さんの受付で一から説明するのがいやで、今回は全部自費で支払いました。

フランス歯医者さんの<心得>

今回わたしが学んだ、フランスの歯医者さんへ行くときの心構えをおさらいします。

  1. 予約が取れなくても、最後まで諦めないこと。
  2. 予約が取れても=予約確定ではないので注意すること!当日予約キャンセルされることもあるので、診察まで気を抜かないようにすべし。
  3. 治療前に治療費の見積もりを必ず出してもらおう。
  4. 治療前にしっかりと自分の歯の治療方針・計画を歯医者さんと話し合うこと。
  5. 歯のチェックは自分から言わないとやってもらえない(有料)
  6. フランスの歯医者さんは日本より雑。
  7. 治療中は、口をゆすげないので覚悟しよう。

歯科で使えるフランス語

今回、予習していった歯科用語をまとめておきます。

歯医者さんで使える単語(名詞編)

✔ Chirurgien-dentiste:歯医者(=dentiste)
✔ prothèse dentaire:義歯
✔ une couronne : 被せ歯、クラウン
✔ un plombage : 歯の詰め物
✔ Implantologie dentaire : 歯科インプラント
✔ Extraction dentaire : 抜歯
✔ Détartrage : 歯石除去
✔ une carie:虫歯
✔ les gencives : 歯茎、歯肉(※複数名詞で使用)
✔ une molaire : 奥歯
✔ le dent de sagesse : 親不知
✔ un abcès : 膿、化膿
✔ Radiographie dentaire : 歯科レントゲン(une radio ともいう)
✔ Orthodontie : 歯列矯正
✔ Blanchiment des dents:歯科ホワイトニング
✔ un bilan des dents : 歯の検査、歯の健康診断
✔ un bruxisme:歯ぎしり
歯医者さんで使えるフランス語(動詞編)

✔ avoir mal à (…qqch):….が悪い、痛い
✔ perdre + (…qqch) : … が取れる、無くなる
✔ détartrer : 歯石を取る
✔ tomber une couronne :被せ歯が外れる
✔ dévitalisser : 歯神経を抜く
✔ soigner : 手当をする。処置をする。
✔ claquer les dents : 歯をカチカチ噛む(かみ合わせ確認の時に使う)
✔ arracher une dent : 歯を抜く
✔ prendre une radio : レントゲンを撮る

感想とまとめ

フランスの歯医者さんの実態が分からず、行くまで恐怖に戦いていましたが、意外にあっさり終わりました。

ただし、初診だと本当に予約が取りずらいのでそこだけは覚悟した方が良さそうです。また、海外の歯医者さんは料金がとても高いイメージを勝手に抱いていましたが、フランスはそこまで高額ではないように感じました。

ポイントは、治療に入る前に必ず「費用の見積もり」を出してもらい、自分の意向と治療計画を直接先生と相談することです。治療費が分からずに治療を開始するのはとても危険なことですよね。そこでもし予算と合わないようならば、その歯医者さんは丁寧にお断りして別の病院を探して下さい。今回わたしがお世話になった歯医者さんは、先生の方から見積りを出してくれて、「どうしますか?治療していいですか?」と聞いてきたので、普通に断って出てこれる雰囲気でしたよ。

とはいえ、個人的に歯医者さんはやはり日本の方が安心快適で丁寧だと思いました♪

どうか皆さんがフランスの歯医者さんにお世話にならないことを祈っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました♡