こんにちは😊皆さまお元気ですか?
長い間、更新が滞ってしまっていてごめんなさい。
気づけばリヨンにも、あっという間に秋の気配が。食いしんぼうの出番が近づいてきました🍄
私の近況は、、昨年から通っていた養成学校が遂に終了となりました。
この一か月以上ブログを書かずに何をやっていたかというと、、、
学校の最終試験のための勉強で引きこもり生活を送っていました!
しっかり勉強に集中したかったので、ブログはいったんお休みさせていただいておりました🙇
そして、先日無事に試験合格の通知をいただき、ディプロムを取得することが出来たので心からホッとしています😇!!!
振り返ると、この一年間のFormationを通して、フランス人に混ざって本格的に勉強する中で、自分自身の様々な学びとフランスの新しい一面が見えました。
そこで今回は、フランスで生きるヒントとして、私がフランスの学校に通うようになって感じたこと・得たこと・気づいたことをまとめてシェアしたいと思います😊
あくまでも、私個人の経験を基にした体験談となりますが、
フランス留学に興味がある方や今現在フランスで何かに奮闘中の方の参考になれば嬉しいです。
言葉の壁があっても、めげずに学ぶ姿勢が大切
フランス人に混ざって学校で授業を受けるという事は、当たり前ですが全てがネイティブのスピードで進んでいくという事。
外国人にとっては、嫌でも「言葉の壁」が立ちはだかります。
私の場合も同様で、かなりの覚悟はしていましたが、やはり授業スピードや専門用語に四苦八苦し、始めの頃は先生の話す内容が殆ど理解できずに激しく落ち込む時がありました。それでも、意識していたことは、「学校は休まず必ず出席すること」と「諦めずに学ぶ姿勢を持ち続けること」です。
そんな中、「言葉の壁」問題に関しては、この一年で新たな気づきもありました。
それは、先生も生徒も周りのフランス人は、自分が思うほど私のカタコトのフランス語を気にしていないということ。
カタコトでも問題なく意思疎通が取れれば、フランス語が少しぐらい変でもみんなそこまで気にしません。(たまに訂正されますが。)
結果として、私の拙いフランス語が原因でバカにされたり笑われたりした経験は一度もありませんでした。
むしろ、こちらの話を一生懸命理解しようとしてくれるし、困っていれば全力で助けてくれようとします。
そして、私自身も「ネイティブとはそもそもフランス語のレベルが違うこと。頑張っても到底ネイティブレベルに追いつくことはできないこと。ありのままの語学力。」を自分できっぱりと認めてしまったことで、フランス人の輪の中で発言することが怖くなくなり、とても気持ちが楽になりました。
留学中に辛い時は、「学びたい」「知識を身に付けたい」「成長したい」という強い気持ちを持ち、学校が終了したら自分がどうなっていたいか?将来どんな可能性が広がるか?というポジティブな将来像に意識を向けることは、留学での試練を乗り越える秘訣だと思います。
フランス人は自分の意見を述べることに慣れている
フランス人は本当に堂々と人前で自分の意見を述べます。
分からないときもみんなの前で堂々と「分からない」と発言します。
フランスで周りの態度を見ていて思ったことは、みんな質問することを恐れていないということ。
フランスで先生に何度も言われた言葉があります。
「Il n’y a rien de bêtise.(愚かな質問・愚かなことなど何もないから、なんでも安心して質問しなさい。)」ということ。本当にそう言ってもらえるだけで、自分の気持ちが楽になり、分からなかったら質問しようと素直に思えるようになりました。
そして、今ではこの言葉を普段の生活でも心に留めるようにしています。
日本の社会では、どちらかというと、「分からないことは悪いこと。恥ずかしいこと。」と考える風潮があるように思います。そのためか、人前ではなく、後でこっそりと誰かに質問しようとする人が多いように感じていました。(少なくとも私の周りでは、そうでした。)
その結果、私自身も会議中や人前で質問したり意見を述べることを嫌い、自分でも気づかないうちに発言を恐れる癖がつくようになっていたように思います。
フランスに来てから、周りのフランス人の質問する姿勢や意見を堂々と述べる姿を見ていて、黙っていることや分からないのに質問をしないことの方がこの国では問題だと見做される事実に気づきました。
どんな小さなことでもいいのです。
まずは、何か疑問に思ったことを相手に聞いてみる事・ちょっとでも自分の意見を述べる努力を日々繰り返していくと、大勢の人前で発言することが自然と怖くなくなってきます。そして、発言したら発言した自分自身を心の中できちんと褒めてあげること。
フランスで誰かに質問すること・フランス人とコミュニケーションを取ることが怖いと感じている方がいたら、是非心に留めて意識してみてください。
Il n’y a rien de bêtise 😊
最終試験で実感した、フランスの「考えさせる教育」
噂には聞いていたフランスの「考えさせる教育」。
フランスでは、バカロレア試験(通称:Bac)というフランスの高等教育終了のための共通国家試験でも「哲学」の試験があるほど。
今回、私もその「考えさせる教育」を学校の最終試験で強く実感しました。
養成学校の最終試験は「口頭試験」と「筆記試験」の二つのセクションに分かれていました。
✔ 「口頭試験」はクジで引いた一つのテーマに関する自分の考えと知識を、複数人の先生の前で口頭で説明し、最後に先生からの質疑応答に答えるもの。(準備時間:20分、試験時間:30分)
✔ 「筆記試験」は、論文形式。問題用紙に書かれた論点・テーマに関して、それに対する答えを一つのテーマあたりA4用紙1~2ページに渡って、全て自分の言葉で文章で説明して回答するもの。(試験時間:2時間30分)
実は私自身、所謂フランス人が受ける一般的な試験の実態が分からず、当時かなり緊張して試験に臨みました。
今回の試験で一番驚いたのは、筆記試験の殆ど全てが、自分の言葉を使って長文で説明する「書かせる」問題だったということ。2時間半という限られた試験時間で、10個以上ものテーマを全てフランス語の長論文形式で回答するのはかなりきつかったですが、振り返ってみるとこの試験を通して、日本の教育とフランスの教育の違いを強く実感しました。
これまでに日本で受けてきた試験は、筆記試験と言えば、選択式・記述式・穴埋め問題が主流でしたが、フランスの筆記試験では、学んだ内容を芯からしっかりと理解していない太刀打ちできないのです。
この徹底した「考えさせる」試験と論理的思考を育てる教育によって、フランス人の国民性でもある「議論好き」な人々が日々生み出されていくのかもしれません。
気づいたら仲間に。専門学校で学ぶことのメリット
初めの頃は、クラスメイトと特別に話すこともなく学校へ通っていましたが、毎回一緒に授業を受け、お昼の時間にみんなで一緒にランチをしているうちに気づいたら、みんな仲間になっていました😊
専門学校で学ぶことの一つのメリットは、一緒に試練を乗り越える同志・仲間が出来ること。
学校で学ぶということは、フランス人でも、授業についていくのが必死で過酷なのです。時には辛くてお昼に泣き出してしまう人もいました。
そんな状況で、お互いに助け合い、苦楽を共にしたフランス人の仲間が出来たことや、その分野に関わるコネクションが出来たことは予期せぬメリットでした。皆が同等の立場で頑張っているので結束も自然と強くなります。
今では、定期的にみんなでワッツアップで連絡を取り合うほどの仲良し😄♡笑
相手とのコミュニケーションはやはり大切です。外国人の私たちにとっては、なおさら。
私自身、コミュニケーションを通して、自分のことを相手にきちんと理解してもらうための努力をすることは、海外で生活する上でとても重要だと思っています。そのためには、自分自身が何を考えているのか、言葉で相手にしっかりと伝えるための日ごろの努力が必要です。
今回学校で出会った仲間たちを通して、何かちょっとしたことでも困ったら誰かに素直に相談してみる事も大切だということに改めて気づきました。周りのフランス人の様子を観察していると、何かあれば周りの仲間に相談したり、学校側に直接相談したり、日本人の私からするとそもそも発想すらしていなかった「そんなこともアリなの?」と思うほど目から鱗の相談や交渉をして皆それぞれの悩みや問題を解決していました。ある意味とても柔軟です。そうすることで、意外に親身に相談に乗ってくれたり、思わぬ方向からアドバイスをくれたり、時には他の人も巻き込んで助けてくれたりします。
今回のFormationでは幸運にも、同じ目標を持つ同年代の仲間たちに巡り合えたことも大きかったのですが、周りのスピードに惑わされず自分のペースでコツコツと学んでこれたからこそ最後まで頑張りぬくことができたことも事実だと思っています。
これらの経験と気づきを通して、これからのフランス生活をよりよくするための人生の糧とし、
私自身が今後も成長していけるように頑張っていきたいと思います。
最後まで読んで頂き有難うございました♡