フランス生活の交友関係・日本人とのつながりについて

海外生活での交友関係について。

みなさんの中には、慣れない海外生活で気のおける仲間が出来ずに孤独を感じている人や、
言葉や文化による不安から、日本人の仲間を探している人はいませんか?

でも、

海外で無理に友達を探す必要は全くありません。焦らなくてもそのうちできるから😊

今回は、異国での人間関係に関する私の考え方をお伝えします。

フランスで出会う日本人

私は、海外にいても日本の方との繋がりを大切にしたいと思うタイプです。

やっぱりフランスで出会うからには、何かのご縁もあると思うんですよね🍃

有難いことにSNSやネットの発達した今の時代、

フランスに住んでいても、日本やほかの国々に住む方とも簡単に出会えるようになりました。

今現在のフランス全土の在仏邦人数は約3万人以上。

その中でもパリ在住者がダントツで、全体の約半数がパリとその周辺に住む日本人らしいです。

私の住むリヨンも3,500人ほど日本人が住んでいる模様。

でも、、
知り合うのは簡単でも、友達になれるかはまた別の話。
なんてったって海外生活で気の合う日本人の友達を見つけるのが非常に難しい!!

あえて”海外生活”と言わせてもらったのは、ヨーロッパの他国に長年住む大先輩も同じことを言っていたから。

理由は、

その国に住む日本人の分母も日本本国と比べたら圧倒的に少ないし、
その中から心から打ち解けられる自分と似た日本人を見つけるには、ご縁とタイミングと時間がかかる。。
それぞれ海外生活を選んだ背景(留学・結婚・仕事・駐在etc..)も年齢も性格も当たりまえだけど違うから、
本当に海外移住組の日本人は十人十色です。
時には、かなりキャラの濃い日本の方もいらっしゃいます。

フランスが大好きで住んでいる人もいれば、フランスが嫌いだけど様々な事情で嫌々住んでいる人もいる。

日本で出会う日本人よりも、複雑な背景・事情を背負っている人も結構います。

だから。

知り合うのは簡単でも、海外生活で気の合う日本人の友達を見つけるのが結構難しい!

と個人的に思ってます。

その結果。

私は、海外生活で日本人の友達を「あえて探さない。」「無理に付き合わない。」というスタンスに落ち着きました。

海外生活で日本人の友達は必要?

前述を踏まえて、

でもやっぱり海外生活で日本人の友達がいたらベストだと思います。
ただし「気の合う人」という条件つきなので、絶対ではありません。

私の場合、フランスで出会う日本人に抱く感覚は友達というよりも「同志」であり「仲間」。
そして外国生活で苦楽を味わってきた人ならではの、悩みや気になる出来事を友達と日本語で話し合える環境は、かなり貴重な場です。やはり、同じ立場だからこそ共感できる悩みやフランス語オンリーで生活するなかで知らず知らずに蓄積されるストレスってあります。同じ母国語で自由に話せる日本人の友達がいると、気分転換にもなります。
そして、日本人と過ごすと、フランス生活で忘れがちな”心遣い”や”相手に対する配慮”にハッとすることも!
海外生活でも日本人らしい感覚を保つことは私にとって大切なアイデンティティとなります。

日本人同士のトピックの中心は、ビザ関係・日常の情報交換・仕事のことなど、プライベートな事からフランス生活で知っておくとよい事など色々。
自分と似た境遇の人から聞く話や経験談・アドバイスは、海外生活でとても参考になるので海外で日本人の友人がいるとお互いに何かと支えになります。

それから、フランスに住んでいると普段日本語を対面で話す機会がないので、日本語が話せることがとっても嬉しい😆!!

フランスで知り合った日本人が新興宗教の関係者だった。

これは、みなさんへ注意喚起を込めて。

私はフランス生活を始めてから今までに2回ほど、友達を装った新興宗教の勧誘に出会ったことがあります。

1度目は、日本から遊びに来てくれた親友と美術館から出てきたところで。気を抜いて日本語でおしゃべりしていたら、フランス人の3人組に声をかけられました。相手のフランス人は何故か日本語ペラペラ。後日、宗教関係者なことが判明。。


2度目は、一人でのんびり街歩きを楽しんでいたときに、日本人の3人組に声をかけられました。こちらも後日、宗教関係者なことが判明。。。

どちらもフランス留学中の出来事。

どれだけ隙があるんですかアナタ?!って話ですよね・・・

誰とでも気軽に話す私の性格が完全に裏目に出ました。

でも海外生活でこういった宗教がらみの話は珍しくないみたいです。


彼らは、誰もが一度は耳にしたことのある、有名な宗教団体の信者でした。
外見はいたって普通の人達で、最初は事実を隠し、仲間を装って近づいてきます。
数回会って少し打ち解けてきたところで、ごく自然にカミングアウト。

わたしはもちろん、事実を知ってからすぐに付き合いをやめました。
こういった方々と普通の交友関係は築けません。
合計2-3回しか会っていませんが、日常会話のやりとりを通して疑問点が多く「なんか変!」とうすうす気づいていたので、事実を知って妙に納得。

彼らと話していて気づいた特徴は、相手が不安になるようなネガティブな要素を織り交ぜて自然に会話をすること。
要は、相手に付けこもうとしてきます。
対して、私の性格はポジティブで楽観的。
ネガティブをポジティブで切り返していたので面白いほど話が噛み合いませんでした!

それでも、彼らの真の目的を知った時は、とても残念な気持ちがしてショックでした。
それは、「異国で出会う日本人とのご縁を大切にしたい。」という私なりの想いがあるから。

でもその想いを利用されては困る!!!

そのため、この出来事以降、フランスで出会う日本人をまずは疑うようになってしまいました。
本当に残念なことだけど、身を守るための術なので仕方がありません。

私が出会った勧誘は、
留学生や異国で孤独を感じている日本人を確実に狙っています。

家族や仲間から遠く離れてひとりで海外にいる日本人や、海外生活で弱者にあたる日本人が勧誘に好都合なのでしょう。

幸運にも、私は一人でも楽しめるおひとり様タイプなので海外生活でも大きな孤独感はなく、フランスの新生活に当時かなり意気込んでいたので、変にかかわる事なく済みましたが、、

海外生活で日本人の知り合いが欲しい!と強く望んでいる人だったら、簡単に罠にはまってしまいそうなのが怖いところ。
彼らは、宣教活動を担ったビジネス目的で滞在しています。
こういった話、、実は身近に潜んでいるので
予想外のトラブルに巻き込まれないためにも皆さんもどうか気を付けて下さい。

自分の中で基準を決めておくこと

そもそも友達や仲間は自分で探すものでもなく、頑張って見つけるものでもありません。
「類は友を呼ぶ」と言うように、時とともに自然と気の合う仲間は集まるもの。
それは海外にいても同じことだと私は信じています。

海外生活で、仲間を見つけたければ、まずは自分が落ち着く場所や好きな場所を見つけて積極的に出かけること。
そこには国籍を超えて必ず自分と似た仲間との出会いがあります。

人付き合いには、何かしら自分の基準を設けることもポイントです。

【例:私の基準はこちら】
✔ 妥協や義理で付き合わない
✔ 自分と合わないと感じるなら無理に付き合わない・離れる
✔ 自立した関係を築ける人と付き合うこと
✔ 向上心のある仲間を見つけること
✔ 人数よりも相性(質)重視
✔ 一緒にいて心が落ち着く相手

フランス生活の交友関係

今、リヨンで友人と呼べる日本の友達は実は一人だけ。
彼女とどうやって知り合ったかと言うと、、
仲のいい台湾人の友達を介して出会いました。

その他にもフランスで仲良くなった日本の友人が数名いましたが、ほとんどが日本に帰国してしまいました。
ブラジルとアメリカの友人も帰国。
やっぱり他国籍の友達は、折角仲良くなっても様々な都合で母国に帰ってしまう人が多いので出会いと別れが付き物ですね😭

そんな訳で、
今現在のリヨンの交友関係は、日本人一人、多国籍数名、そのほかはフランス人という構成。
人数は多くありませんが、みんな心から打ち解けられる大切な仲間たちです。
やっぱりアジア出身の友達と一緒になると母国の文化からくる感覚が自分と近く共感することが多い。
なんかホッとするんですよねー。
そして、私は日本人である以前にアジアン民族なんだなーと改めて実感♡

交友関係に国籍は関係なく、気の合う方達と仲良くさせてもらっています。
日本人の方との出会いはとても貴重で大切にさせていただいていますが、
相手が”日本人だから”という理由だけで付き合うことはまずありません。

折角フランスにいるのだから

色々な価値観の人との出会いを通して自分の視野を広げていきたいですね😊

最後までお読みいただき有難うございました。