みなさんこんにちは😊
長引くコロナ生活、みなさんも以前と比較して圧倒的にお家で過ごす時間が増えたのではないでしょうか?
思い返せば、1年前のちょうど今頃、フランス全土で第一回目のコンフィヌモンが始まりました。
当時は、自宅から1キロ圏内かつ食料品の買い出しのみ1日一時間だけ外出が認められていました。
この時のコンフィヌモンが一番規制が厳しくて精神的にもかなりきつかったなー。
買い物に出ても、道に人っ子一人いなくて本当に映画の中にいるみたいでした😱!!
今思えば貴重な経験。
ちなみにこの道、普段は人も車も沢山通っている大通りなんです。
当時を思い返しては、この一年間短かったような長かったような。。
家にいる時間が増えると、記憶と時間の感覚が曖昧になってきます。
お家で過ごすことの多いこんな時代だから、
今回はフランス流お掃除のお話をしたいと思います😊😊😊
家は自分のエネルギーを充電する場所なので、できるだけ清潔で心地よい空間にすることが私のモットーです♡
フランスで良く登場する定番のお掃除グッズが日本とちょっと違っていて、とても優秀なのでご紹介します。
フランス水回り掃除の敵はカルケル!
フランス生活あるあるとして、
ポットでお湯を沸かすと、お湯にプカプカと白い塊が浮いていることがあります。
私自身も、フランス生活が始まった最初の頃は、白い塊の正体が分からず不思議に思っていたのですが、
実はこれ。炭酸カルシウムの仕業なんです。
カルケルとは、炭酸カルシウムのことです。カルケルの水(eau calcareuse)は、炭酸カルシウムが溶け込んだ水、という意味合いで使われます。フランスには石灰岩を多く含んだ土壌が多く、さらに広い大地を長い時間かけて地下水が浸透します。石灰岩にはカルシウムが豊富に含まれていて、そこを水が通過することで炭酸カルシウムが含まれます。このように炭酸カルシウムが豊富に含まれた水は、一般的に「硬水」とよばれ、日本でもみかけるフランス産のミネラルウォーターなどで販売もされています。
引用元:フランシウム87 https://francium87.hatenablog.jp/entry/calcaire.et.chlorkalk
この炭酸カルシウム(硬水)が原因で、フランスでお湯を沸かすと数週間からひと月ほどで、ポットの中に炭酸カルシウムがこびり付いて真っ白になってしまうのです。
まぁ、もともと水に入っているものなのでそこまで体に害があるものだとは思いませんが、
お茶を飲む時に、白い石灰がプカプカ浮いていると何となく気持ち悪い。口の中もジャリジャリします。
しかも、これが結構厄介で、
古いアパートで水道管がメンテナンスされずに長く放置されていると、パイプ内に石灰が固まり水道管が傷む原因になったりもするのです。キッチンにある食洗器の排水溝にもカルケルが固まる(、、そして詰まりの原因に!)ので、そのケアも定期的にしなければなりません。
日本では聞かない現象なので、初めて知ったときは衝撃でした😱!!
この厄介者「炭酸カルシウム」を除去するためのお助けマンが、お酢なのです✨✨
そんな訳で、お酢は、フランスのお掃除で欠かせない、「必須のお掃除グッズ」です。
家に常備!フランスの定番お掃除グッズ3選
フランス人なら、大抵のお家に常備してあるお掃除アイテムがこちら♪
🌼フランスの定番お掃除グッズ🌼
① 重曹 Bicarbonate de soude
② お酢 Vinaigre d’alcool
③ サボンノワール Savon noir
これらのお掃除アイテムは、フランスに限らず日本のお掃除にも活用できる上、汚れがスルスルおちて綺麗になるのでとっても便利!
フランス人がこれらのお掃除グッズをどのように生活に取り入れているのか?
わたしがフランスに来てから学んだ、現地の活用方法を詳しくご紹介します😊
① 重曹:しつこい汚れが簡単に落ちる
重曹はフランスのスーパーで「Bicarbonate de soude」 という名前で売られています。
フランスの重曹は、粉状の<Poudreバージョン>と粒の荒い<Cristauxバージョン>の二種類があります。
粒が荒いと、床や台を傷つける恐れがあるので、わたしのオススメは粉バージョンの方✨
重曹が掃除で役立つ場面
- 水拭きで落ちにくい「床汚れ」が綺麗になる
- シンク・洗面所の水垢や湯垢が綺麗になる
- 台所のしつこい油汚れが簡単に落ちる
お掃除方法・使い方はとってもシンプルで簡単!
汚れを落としたい箇所に、粉の重曹をササッと振りかけて雑巾で水拭きするだけでOK。
重曹は少量で十分なので、つけすぎないようにしましょう。
力を入れなくても、気持ちよくスルスル汚れが落ちるのでとても便利です。
☟カネヨ石鹸・重曹ちゃん粉末
② お酢:お掃除のマストアイテム!
前述の通り、お酢はフランス生活でのお助けマン!
フランスならどこの家でも必ず家に常備しています。
スーパーでは、「Vinaigre d’alcool blanc」 という名前で売っています。
気を付けたいのは、お掃除用のお酢は、料理用(食用)のお酢とは違うタイプのお酢だという事。
このお酢は、強い酸性の匂いが特徴です。
上の写真を見てもらうと分かる通り、酸性度12%です。
Vinaigre d’alcool blanc がお掃除で役立つ場面
- ポットにこびり付く炭酸カルシウムの除去
- 台所・お風呂場・洗面所の水垢とり
ポットのカルケルをお掃除する方法は、
まず空のポットにお酢とお水を3:1の割合で注ぎ、30~40分ほどそのままつけ置きするだけです。
つけ置きが終わったら、ポットの中を良く洗ってお掃除完了✨
お酢に反応して、炭酸カルシウムが溶けるので、擦ることなく見事にしつこい石灰が落ちてツルピカ😇になります。
Vinaigre d’alcool blanc は、お風呂掃除にも大活躍!
フレンチマダムに教えてもらった、浴槽の風呂垢取りの必殺技。
「お酢」+「重曹」=お風呂掃除の最強コンビ!!
やり方は、
まず、浴槽の風呂垢を取りたい箇所にまんべんなく重曹を振りかけ、その上に掃除用の酢を原液のままかけます。
するとあら不思議!
お酢と重曹が混ざった箇所がシュワシュワと音を立てながら泡立ち、汚れが浮き出るのです。
その後は、スポンジなどでゴシゴシ擦ると風呂垢が綺麗に落ちて、これまた感動するほど浴槽がツルピカで真っ白になるんですよ!奥さん😊✨♪
とっても清々しい気分になるので私はこの作業が大好き♪
日本でVinaigre d’alcool blancが見つからない場合は、ハインツのホワイトビネガーがお掃除にお勧めです。
☟ハインツ ホワイトビネガー473ml
③ サボンノワール(黒石鹸):お掃除だけでなく害虫除去にも使えて万能!
日本ではあまり知られていない、サボンノワール(黒石鹸)。
これまたフランスでは必ず家に常備している必須アイテム。
サボンノワールの特徴
- 写真のような黄色~黒っぽい色をした石鹸(商品による)
- 濃縮されたドロッとした液体で売られていることが多く、お掃除には水で薄めて使うのが一般的
- 主原料は黒オリーブなどを用いた植物オイルと石鹸でナチュラル
- 自然だけどちょっと独特な香り
サボンノワールが役立つ場面
- 床のモップ掛け・床磨き
- 衣類のシミ取り
- 家具のお掃除
- 植物の害虫退治
フランス流の床掃除では、
水で薄めたサボンノワールの入ったバケツにSarpielliereと呼ばれる床拭き用の分厚い布を浸してブラシに絡ませ、床をゴシゴシ拭くのが一般的な方法です。
お掃除後は、床が濡れるので乾くまで放置して待ちます。その間、その場所は立ち入り禁止状態😂!!
また、大切な家具や大理石など傷つけたくないものをお掃除する時にもサボンノワールが登場✨
このように、どんな場面でも大活躍な「万能石鹸」のサボンノワールですが、
個人的に一番驚い意外な活用方法が、植物の害虫対策。
以前住んでいた家のテラスに植えてあった「みかんの木」が、小さな害虫たちにやられてしまい困っていたとき、
当時同居していたフランス人のマダムに教えてもらった害虫対策が、サボンノワールでした。
しばらくして、今度はテラスの「オリーブの木」に小さな虫が沢山ついてしまい困っていたところ、
別のフランス人からのアドバイスもサボンノワールでした。
サボンノワールで害虫退治の方法
- サボンノワールを水で薄めて植物(害虫のいる葉など)にスプレーする方法
- サボンノワールを原液のままコットンにしみこませて、害虫のいる葉や枝を優しく拭う方法
実際に植物に使ってみたところ、効果抜群!
殺虫剤のような強い化学成分ではなく、石鹸なので人間の体にも優しいところが嬉しい😊
様々な用途に合わせて、サボンノワールはフランスで絶大な市民権を得ております!
そう!どんな時でも使えるお役立ちアイテムがサボンノワールなのです✨
☟フランス・マリウスファーブル社製 サボンノワール
環境に優しいフランスのお掃除アイテム
今回ご紹介した3つのお掃除グッズは、
化学薬品を控えたアイテムで、フランスでは必ずと言っていいほど、どの家庭にも常備されています。
環境に優しくて、綺麗に汚れが落ちるので一石二鳥♪
お掃除後もケミカルな臭いがしないので、スッキリさっぱりします。
お子さんのいるご家庭でも安心して使えるのではないでしょうか?
フランスに住み始めた最初の頃は、慣れないフランス流のお掃除方法に戸惑うことだらけの私でしたが、今ではその便利さとパワーに納得!
日本にいたら、使うことのなかったであろうお掃除道具に出会えて、「生活の知恵」がまた一つ増えました♪
ぜひ皆さんも試してみてください😊
最後まで読んで頂き有難うございました♡