フランスで就職活動(準備編)

少し前から、本格的にフランスで就職活動を始めました。

長期戦になることは十分覚悟していますが、

やっぱりフランスでも働いて稼いでいきたいし、フランス社会との接点が欲しいので、早く仕事に就きたいのが本音です。

そして何より、新しいことにチャレンジしたり、仕事を通して学ぶことは私にとって自己成長に繋がる大切なポイントだと思っています✨

本当に手探り状態で始めたフランスでの就職活動なので、何も偉そうなことは言えないのですが、

フランスでの就活にあたり、私が実践していること・周囲からのアドバイス・必要な準備ややっておくとよい事について簡単にまとめてみました。

お仕事探しを始める前の心構えとして、皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

フランスの仕事探しで使えるサイト

私が実際に良くチェックしている求人サイトはこちら。

  1. Pôle emploi
    →フランス版のハローワークとして有名で、フランスで仕事を探すなら登録必須です!
    Pôle emploiは、フランス政府が設置している行政機関で、職業安定所になります。
    無料の就職講座や、Formationも紹介してもらえるサービスもあり。登録無料。
  2. Indeed
    →Pôle emploiに出てない求人が多数見つかる。
    外資系企業の求人やフランスにある日系企業やその現地法人もチラホラ見かける。
  3. Linked In
    →気になる会社に登録しておくと、いち早く求人情報をゲットできる。
    仕事関係のネットワークや人脈強化におすすめ。
  4. Monster
    →外国人の友達に推薦されて使っているのがモンスター。
    登録時にCVをアップロード(必須)しなければならないので、CVは事前に準備しておくこと。

どのサイトも、フランスでのお仕事探しの定番かと思います。
サイトから簡単にポチッと応募できるので便利。

その他、Candidature spontanée といって、
募集のかかっていない会社にCVと志望動機書をこちらから勝手に送りつけるパターンがあります。
このメリットは、求人情報サイトには掲載していないけれど、会社側が人を探している場合には運よく拾ってもらえたり、ポストが空いたときにお声がかかることがあること。潜在的な求人にヒットします。

送りつける方法は、直接会社やお店まで手渡ししに行ったり、メールアドレスが分かればメールで送ったりします。

たまーに、会社の採用ページにCandidature spontanée用のメールボックスが設けられている場合もあります。

私は初めてこの方法を聞いたとき、「そんな勝手に送りつける大胆な行動アリなの?」って思いました。笑

日本だとありえない手法かと思いますが、

フランスだとこのCandidature spontanée も普通に存在し、ここから採用が決まる事もあるようです。

事前に準備しておくべきこと

✔ CV(Curriculum Vitae)= フランス版の履歴書

✔ 
Lettre de Motivation = 志望動機書

✔ 自分の携帯電話に自分の声で留守電応答メッセージを入れておくこと
フランスで仕事探しを始めるにあたり、
私が最初に戸惑ったのがCVと呼ばれるフランスの履歴書でした。
日本の履歴書って確かフォーマットが決まっていますよね?しかも手書き💦
でも、フランスのCVはフォーマットがないので、
完全フリースタイルです✨
そのため、一から全て手作りしなければなりません。
もちろん手書きではなくパソコンで!
決まった形式ではないので、履歴書の作成から個性が滲み出てきます😉。
CV作りで良く使われているのが、CANVAという無料サイトで、私もここからCVを作りました。
CANVAは、色々なフォーマットがあって、自分の好きなようにデザイン出来るので、便利でお勧めです。
Lettre de motivation(志望動機書)は、ワードで志望動機を書いてA4一枚に収めます。
実際に求人応募する時には、
CVと志望動機書の2つを揃えて応募するのが一般的。
フランスで就職を目指している人はまずは時間のある時にちょこちょこCV作りから始めておくといいです。
それから、周りのフランス人にアドバイスされて実践したことは、
携帯電話の留守電応答メッセージを自分の音声メッセージに設定変更しておくこと!
フランスでは自分の音声で登録した留守電不在メッセージの方が、
万が一、リクルーターからの電話に出られなかった場合に、よりプロフェッショナルな好印象を相手に残すことが出来るそうです。
言われてみると、フランス人の留守電メッセージは、多くの人が電子音声ではなく、自分の声で不在メッセージを登録しています。
ちょっとしたことですが、簡単に登録できますし、やっておいて損はないかと思います。
もちろんフランス語で😉
留守電不在メッセージの例文👉
「Bonjour, vous êtes sur de messagerie de (名前).  Je ne suis pas disponible pour le moment, mais laissez-moi vos coordonnés et je vous rappellerai. Merci.」 
 

フランスの雇用形態(種類と特徴)

✔ CDI(Contrat de travail à Durée Indéterminée)=無期限雇用

✔ CDD(Contrat de travail à Durée Déterminée)=期限付き雇用

✔ Alternance=仕事をしながら学校に通う雇用形態。学びながらその分野の仕事をする。

✔ Stage=学生用インターン

✔ Intérime=派遣雇用
CDIもCDDも雇われてから最初の数週間~数か月間は Periode de l’essaieという試用期間があります。
これは、その人の能力や適性を見極めるテスト期間で、この間は会社側が自由に解雇できるしこちら側も嫌ならサッサと辞めることが出来ます。せっかく雇ってもらえるチャンスをモノにするために、この期間はみんな全力投球でお仕事に励むようです。
フランスでは法律上、働く側の権利も強いので、一度CDIで人を雇ってしまうと何かあったときに解雇しにくいそう。そのため、試用期間を設けて、その人の素質や能力をテストするんだそうで、それが法律で認められています。
CDIは無期限雇用なので、日本でいう正社員に近いイメージ。
CDDは2回まで更新可能で、それ以上その人を雇いたい場合は会社側が雇用形態をCDIに切り替える必要があります。
初めはCDDで雇ってもらって、後でCDI切り替えるパターンも良く聞く話。
日本にはない制度だなーと思ったのが、Alternanceという制度。
これは、週に数日は学校に行って学びながら、同時にその学んだ分野で働いていく制度で、学費はほとんどの場合が企業負担です。
求人欄を見ているとAlternanceも頻繁に見かけます。
一言に求人といっても、ひとつの求人欄に色々な雇用形態が混ざり合って掲載されているので、
よく確認しないと自分の望む雇用形態と違う求人に応募してしまうことになるので注意が必要です!
そして、私たち外国人にとって避けては通れない重要ポイントが滞在許可証!
これは外国人としてフランスにいる以上、もうしょうがないことですね😓
実際に応募してみると、
予想以上に会社側にしっかり確認されることは、
✔「フランスで働くための労働許可証があるか?」
✔「ビザを更新(取得)するために会社側がスポンサーになる必要があるのか?」
という二点のチェック項目です。
ちなみに私は、滞在許可証のことがありここ数年本格的に就活できないでいました。

今年に入ってやっと働く条件が整った感じです。
実は以前、まだ、配偶者ビザに切り替える前の学生ビザだったころ、
幸運にも一つだけ就労ビザを出してもらえるスポンサーを見つけました✨
そのときに面接で言われたことは、フランスで就労ビザを取るのがとてーも大変だと説明されました。
そのスポンサーは、とある街の行政機関に強いコネがありほぼ間違いなく就労ビザを下してもらえるとのことでしたが、そのスポンサーの話によると、リヨンはパリ以上に就労ビザが降りにくいといっていました。パリの方が、外資の会社が多く進出しているため外国人の雇用率が高く、移民率も高いから比較的就労ビザが降りやすいのだとか。(真相は分かりません。)
またとないチャンスでしたが、結局、こちら側の諸事情が色々と重なり、そのスポンサーのオファーを断る形になってしまいましたが、そのときに改めてフランスで就労ビザをゲットする事の大変さを目の当たりにしました。
でも同時に、良い出会いと運があれば可能性はゼロではないという事も分かりました✨

フランスではコネも大いに活用すべき。

日本だと、コネ入社ってなかなか最近聞かないワードですし、世間的に隠したがるイメージがありますよね。

でも、フランスでは「コネがあるならジャンジャン使おうぜ!」という誰もがコネに前向きな姿勢です😂

コネも実力のうちとはこの事でしょうか?!✨

どんな方法であれ、ポジションをゲットできた者勝ちなところがあります。

私は、大したコネも人脈もフランスにないので、コネ就職はあまり期待していませんが、

とりあえず就活の一環として出会う人出会う人になるべく、「最近仕事探しているよ!」と声を大にして言うようにしています。

言うのはタダなので。笑

ちなみに、フランスでは求職中を公にアピールするのは、全く恥ずかしい事ではありません。

むしろみんな助けになろうとしてくれます。

フランス人の話によると、なるべく周知することで、知人の会社でオファーがあるよとか、空いてるポストを紹介してもらったりで、優先的に採用されるケースも少なくないのだとか。

フランスの会社側としては、全く知らない外部の人間を雇うよりも、少しでも知っている人の方が信用できるし雇いたいそう。

なるほど。。。

なんとも保守的😔!!

諦めずに継続すること。

どうやら、

フランスの就活は、予想以上にスローペースな気配がしております!!

もっとびゅんびゅんスピード出したいのに、こんなペースでいいのかな。。と正直不安になる😓!!

先日のこと。
とあるフランス企業に応募したにもかかわらずその会社から何の音沙汰もなく、もう諦めていた&忘れかけていたころ、
その会社から急に適性テストの依頼メールが届き、受けることになりました。
応募してから一か月もたっているんですが。。

そんなものなんでしょうかね??

私が送ったCVと志望動機書、ちゃんと受け付けてもらえてたんだ!読んでもらえてたんだ!

ってまず届いてたことに嬉しくなりました😂。
(喜ぶレベルが低くいです。笑)

だって、フランスの就活、全然反応がないんだものー!!

フランスで求人応募して、お返事がもらえたらいい方。
応募しても返信が来ないことなんてしょっちゅうですし、
志望動機書をフランス語で頑張って書いて送ったのに、数日後あっけなくお祈りメール(しかも自動送信)が送られてくることもあるので、こんなんでやってて意味あるのかな?って不安な気持ちにもなってきます。

でも、実際にフランスで就職できた方々が皆さん口を揃えていう事は、

「諦めずに見つかるまで応募し続けることが大切よ!必ず見つかるから。」っていうこと。

実際、自分が何も行動しなかったらそこで終わりだと思うので、

これからも、せっせと未来の働き先にラブレターを送付していきたいと思います。

それから、

私がフランスで仕事探しをしていると、周囲の反応が二通りに分かれることに気づきました。

  1. アンサー1:「大変だろうけど見つかるから、諦めないで頑張って😉。」
    →フランスで仕事を見つけて既に働いている人が言ってくる率多し。
  2. アンサー2:「フランスで就活って大変そう!厳しいよー。」チーン。
    →就活を諦めた人や、チャレンジしたことのない人が言ってくる率多し。

基本的にはあんまり周りのいう事は気にしないようにしていますが、

アンサー2に出会うと、こっちがポジティブに頑張ろうと思っているだけに、なんか複雑なモヤモヤとした気分になるのも事実😔

私はアンサー1を言える人でありたいな💛

こういう周囲の言葉を聞くと、「人間の思考はその人の未来に直で反映するんだ。」と思ってしまいます。

だったら、

現実がまだ動かなくても、よい事を考えてイメージしながら行動した方がよいのではないでしょうか!?

ポジティブに!

日本でも就活・転職ってそれなりの労力と時間を使うと思うので、それがフランスでとなったら誰が考えてもそれ以上のエネルギーと粘りが必要だというのは明らかですよね。

現実問題、失業率の高いフランスで仕事探しをするということは、

決して楽な作業ではありませんし、

やはり外国人である私たちにとって、フランス人よりも圧倒的に不利な面が多いのは確かなので、

「誰でも最初は失敗して当たりまえ、そのうち成功する!」というスタンスでやっています。

ネガティブなことを考えるのは簡単だし、それをしていたら正直きりがないです!

人生限られているので、当たって砕けろ精神で挑戦してなんぼ♪

フランスでお仕事を探している方、諦めずに粘り強く頑張りましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました😊