フランスでホームシックになりました。症状から対処法。

みなさんはホームシックになったことってありますか?

おそらく、海外生活をしている人なら一度はホームシックを経験するのでは??

そんな私も、

フランス生活が始まって二年半が経ったころ、人生で初めてホームシックを発症いたしました💦

ホームシック辛いですよね。

こじらせると厄介なので早めに抜け出すことが大切です。

今回は、当時私に起こったホームシックの症状や対処法をお話しします。

初めてのホームシック

私は、ホームシックにかかっているにも関わらず、
初めの数週間、自分がホームシックになっていることに気づきませんでした。

気づかなかったというよりも、疑いもしなかったという方が正しいかも。

え?私が??って感じです。

正直、過去の一人暮らし生活で、一度もホームシックになったことがなかったので、
「自分はならないから大丈夫。」という変な自信があったようです。

そのためフランス生活をする中で、ホームシックのホの字も頭にありませんでした。

しかし、自覚なしのホームシックを発症してから、

ワケもなく悲しくなったり、週2ペースでシクシク泣いたり、イライラしてパートナーに辛く当たったり、

自分でも分かるぐらい精神的に不安定なことが、日常でちょこちょこ起こるようになりました。

ですが、時はコロナ戦争の最中。
そのため「海外生活&コロナのせいでストレスが溜まってるに違いない!」ぐらいに最初は考えていました。

実際に私が、
「これってホームシックかも?」と思うようになったきっかけは、
日本に住む家族や友達が送ってくれた「日本からの小包便」を立て続けにリヨンで受け取った後です。
心がこもった小包はとても嬉しいです。
ですが、現実はコロナ禍で日本にすぐに行くことが出来ないし、
送ってくれた家族にも友達にも電話やメッセージは出来ても直接は会えないと思った瞬間に
気持ちが激しく落ち込み、
涙が止まらなくなり、、
パートナーの目の前で自分でもビックリするほど大号泣しました。
そこで初めて、自分がホームシックになっていることに気づきました💡

ホームシックの原因と症状

実際に私に起きたホームシックの原因と症状はこちら。

<原因>
✔ 二度目のフランスロックダウンによる外出禁止令
✔ コロナ禍の精神的なストレスと不安
✔ 物事が自分の計画通りに進めらない苛立ちと焦り

自分でコントロール不能な様々な出来事が積り重なった結果こうなったのかなーと思います。

<症状>

✔ 突然悲しくなる
✔ 涙が止まらない
✔ 日常的にイライラする
✔ 無力感・無気力感
✔ 精神的に不安定な日が続く

その後、客観的に分析してみたところ、

このような症状がおこる時に共通していたことは、
日本に関すること(日本の家族友達・日本とフランスの違い・飛行機の運行状況・日本のニュース)を考えた後に出るということでした。パンデミックな日仏のニュース情報が異常に気になり、フランスと日本のコロナ政策を無意識のうちに比較してしまっていたことも原因の一つだったのかな。

また、一度目のロックダウンは、案外ポジティブに乗り越えられたのですが、
二度目のロックダウンがジワジワと効き、精神的に応えたようです。

もしかすると、過去フランスに住んでからも既に小さなホームシックを発症していたのかもしれませんが、
自分の好きなことができたり、気晴らしが自由に出来ていたので、
自分がホームシックだと感じる前に上手く抜け出せていたのかもしれません。
しかし、このときは厳しい外出禁止令が続く中でストレスとともに思うように息抜きが出来ずに時間が経過した結果、
重症のホームシックになってしまいました。

一番酷かった時期の数週間は、
自分で分かっているのに感情のコントロールが上手くできず、常にイライラしては悲しくなりの繰り返しでした。
それから、ちょっとしたことで涙が止まらない日々が続きました。

ホームシックと同時に鬱っぽい状態。

最初から自分のホームシックな状態に気づいていなかったのもいけなかったと思います。
それもあり、日を追うごとに症状がどんどん悪くなっていった気がします。

真面目に、精神科に行って一度診てもらおうかと思ったほどです。

私のホームシックで一番被害に遭ったのは、紛れもなくいつも一緒にいる彼。

私がかなりきつく当たったり、泣いたり、本当にめんどくさい大魔王に変身しても文句も言わず支えてくれてました👼

感謝。

乗り越えるためにとった対処法

<対処法>  

  1. お天気の良い日に散歩する・ジョギングする
    太陽の下、公園で体を動かすと気持ちが不思議と前向きになるのでおすすめ。
    時間がなければ、ちょっとだけ外に出て歩くだけでもオッケー。

  2. ホームシックになったことを認める。
    自分で認識しているだけで、心が軽くなります。

  3. 自分を甘やかす。
    食べたいスイーツを食べたり、映画観たり、、
    自分の好きなように気分転換します。
  4. 現地の友達とカフェでおしゃべり。
    現地の日本人や外国籍の友達と会っておしゃべりすると、共感してもらえて悩みが軽くなったりします。
    外国籍の友達は同じような経験を持っていることが多いです。
    ここでは、フランス人の友達ではなく、フランスに住む日本人・外国人の友達に会うことがポイント

  5. Youtubeで海外で暮らす日本人の動画を観る
    自分と同じような立場で海外で頑張っている日本の方の動画は、ただただ励みになり、自分も頑張らなきゃ!と思える。

  6. ネガティブな情報は見過ぎない
    心の毒です。特にテレビのニュースは意識しなくても勝手に耳入ってきてしまうことが多いので意識的にシャットダウンしてました。日本のネットニュースのコメント欄も危険。SNSも控えめに。
  7. 早寝
    睡眠をしっかりとることは、健康な体と心に大切!

  8. 深く考えすぎない
    あんまり考えて悩みすぎると次第に頭の中でネガティブ劇場が上映されるので考えすぎないのが一番!
    身近な家族や大切な人達が健康で元気でいてくれればそれだけで十分です。
    あとは、何とかなります。

  9. 日本にどっぷり漬かってみる
    納豆や日本食を食べたり、Youtubeで日本の番組を見てみたり。
    そんなことしたら祖国を思い出して悪化しちゃうんじゃないの?と思われるかもしれませんが、
    私は逆にストレス発散になりました。特に、自分で豚汁やお味噌汁を作ったりして和食を日常的に食べると満足して元気になることが分かりました😊!!

  10. 泣く
    泣きたければ、心がスッキリするまで思う存分泣くことも大切。
    心のデトックスになります。我慢するのはいけません。

自分がホームシックにかかっていると認識できてから、

精神不安定だった理由が分かり、

それだけでかなり心が楽になりました。

対処のポイントは、

ホームシックであることを認めて、心の赴くまま、自分が心地のよい行動すればOKです。

そのうち、少しずつ今までの自分に戻ってきます。

気づいたら普通に元気な自分を取り戻していますよ🌞

まとめ

ホームシックは誰でもなります。

夏目漱石大先生もロンドン留学中に神経衰弱に陥って帰国したぐらいです。

私のように初めてホームシックになってしまった場合、自分でも患ったことに気づかず、
気づいたら重症になってしまうかもしれません。

実際に私はこの時ホームシックを経験して、
甘く見ていると鬱病につながる可能性もあると感じました。
だから、「もしかしてホームシックかな?」と思ったら、自分で意識して早めに対処することが大切です。

対処法も人それぞれなので、これが正解!というのはありませんが、

一度経験すると、何となく感じが分かると思うので自分なりの対処法も見つけやすくなるかと思います。

大抵の場合は、1日~数週間で回復するようです。

海外生活は文化も言葉も習慣も違います。
心がめげてしまったり、知らず知らずのうちにダメージを受けることもあるので、
ふとしたきっかけでホームシックになってしまうのは至って普通のことです🍃

あなたの周りのあの人も、この人も、

敢えて声に出して言わないだけで多かれ少なかれ罹っているはず。

海外で生活するなら必ず通る道なのだと思って上手く付き合うのが良いのかなと思います。

最後までお読み頂き有難うございました♡