日本にいた頃の私が、フランス留学のために「どのような準備を行ったか?」「どのような問題にぶつかったか?」「現地で初めに何を行ったか?」
フランス留学を考えている方へ向けて、
語学留学(後に専門留学)をした私の経験と実際にフランス留学をして感じたことをテーマにお話しする「私のフランス留学シリーズ」です😊
第二弾は、留学先の都市選びと語学学校について。
フランス留学の都市選び
費用を抑えて集中して学びたいなら「地方都市」がおすすめ
フランス語の習得(語学留学)が目的でフランスへ行かれる方に是非おすすめなのは、地方都市に住むことです。
地方都市をおすすめしたい理由
- 街に外国人観光客が少ない
- 家賃・物価が比較的安い
- フランス語で話す環境に身を置く
- 田舎・地方のフランスの良さを感じられる
費用を抑えて留学したい人には、地方が得におすすめ!
地方都市の魅力は、やはりパリと比べた場合の物価・家賃の安さです。
また、地方都市は外国からの観光客も少ないので、お店やレストランで英語で話しかけられることもなく、
どっぷりフランス生活が出来ます。
私自身は、フランス留学一年目はリヨンとアヌシーに住んでいました。
理由は、折角フランスに自由に滞在できる貴重な期間を通して、一つの街だけでなく他の街にも住んでみたかったから。
同じフランス国内でも、住む街によって雰囲気も街並みも全然違うので、チャンスがあれば語学学校を変えながらいくつかの街に住んでみると、面白い発見があります。
また、住む街を変えることで、自分自身の思考やものの見方も変化し、新たな人との出会いもあります。
留学先としてパリを選ぶメリット・デメリット
パリは私も大好きな美しい街🌹!!
みなさんの中にも、フランスといったら「花の都パリ✨」をイメージされる方も多いと思います。
しかし、フランス人の間でも「パリはフランスではない。」と言う人がいるほど。パリは、フランスの地方都市や田舎とは違う、フランス人にとってもある意味特殊な場所です。
私にとってのパリは、今も昔も「旅行で訪れるための場所」。
よっぽどの理由がなければ、わざわざパリに長期で住まなくても、たまに行ってゆっくり滞在出来れば十分満足だと思っているので、留学先の都市候補としてはパリを除外していました。
留学後しばらくして、久々にパリへ週末一人旅をした際のこと。すっかりリヨンの地方都市生活に慣れていた私は、日本も含めた世界各国から集まるパリの観光客の多さとセカセカした街の雰囲気にビックリしました。
今まで、私が日本からパリに海外旅行をしていたときには感じなかったパリの新たな一面を見た気がして、地方のフランス人が「パリは特別。」と言っていた意味がそのときハッキリと分かりました。
また、お店に入ると、店員さんが良かれと思って英語で話しかけてくれるのですが、私にとっては逆にそれが嫌でした。
それに対して、リヨンに住んでいると、比較的外国人観光客が少なく、フランス語で話す・話しかけられる事が当たりまえの生活なので、語学習得の環境にはその方が良いと感じました。
とはいえ、留学の目的も想いも人それぞれ。
学びたい専門分野の学校・大学・大学院がパリにある方、パリが大好きで憧れていて絶対パリに住みたい!という方は、迷わずパリを選ぶべきだと思います。
仕事の面で言うと、パリは地方都市よりも求人が多く、日本人でも比較的仕事を見つけやすいと思うので、すぐにフランスで働きたい人(ビザの種類による)には色々なチャンスが広がっていると思います。
一方で、パリは他の都市よりも二倍~三倍と圧倒的に物価(家賃・食費)が高いことは住む前に覚悟しておくべきです。
私がリヨンとアヌシーを選んだ理由
日本で会社員として働いていた時に、リヨンへ一度旅行で来たことがあり、その時に街の印象もある程度掴んでいたので、街選びの際に真っ先にリヨンが浮かびました。
私がリヨンを選んだ理由は、比較的大きな都市でフランス各地へのアクセスもしやすく、住みやすそうな街だと思ったからです。
また日本に一時帰国する場合に、近くに大きな国際空港があることもポイントでした。
アヌシーを選んだ理由は、単純にフランスの小さな街に住んでみたかったから!笑
夏の美しい季節のアヌシー暮らし、大きな街ではできない素敵な経験が沢山出来て、住めてラッキーだったと思います✨✨
語学学校選び
やっぱり重要な語学学校選び。
留学の目的は、「学ぶこと」。
人生の貴重な時間と高いお金を自己投資するのだから、自分に合う学校を選びたいですよね。
そこで、私立の語学学校と大学附属の語学学校の両方へ通った私の経験から、それぞれの特徴と感じたポイントをまとめます。
私立の語学学校
特徴
- 時期に関係なく、いつでも入学できることが多い
- 強化したいポイントに合わせた様々なカリキュラムがある
- 幅広い生徒の年齢層と国籍(10代~60代まで多種多様)
- 少人数制
- 数週間~短期の受講可能(夏休み・1か月単位など)
- レベル分けテストが大学附属と比べて比較的簡単でゆるい
- 授業料が高い
- 授業以外のアクティビティが充実
- 学校の設備が整っている
大学附属の語学学校
特徴
- 入学時期が決まっている(年2回、前期と後期に合わせた入学が多い)
- 宿題が多くて先生も厳しい
- 生徒の年齢層が若い(20代が殆ど。私が年長でした。笑)
- 一クラスの人数が多い
- 試験のレベルが全体的に難しい
- 授業時間の融通が利きにくい
- 授業料が安い
- 大学の図書館を自由に使える・借りられる
私立と大学附属の違いは「学費」と「年齢層」
私立の語学学校と大学附属語学学校を比較すると、それぞれに良さがあります。
その中でも一番の大きな違いは、ズバリ「学費」。
私の場合は、厳しい環境で勉強する方が伸びるタイプなので、そういった意味では大学附属の方が良かったのですが、クラスに同年代や自分より年上の生徒(仲間)がいなかったので、クラスの雰囲気は好きではありませんでした。
年代が違うのでクラスメイトとの感覚・留学目的・話しがあまり合いません😂!
一方、私立の語学学校だと、すでにフランスでガッツリ働いている生徒・同年代の生徒・結婚してフランスに来ることになった生徒・社会人で夏休みを利用して学んでいる人など、様々なタイプ&年齢層の生徒がいて自分のこれからの参考になったり、自分に近い境遇の生徒もいたりと、フランス語を一緒に学ぶ上でのモチベーションが上がる環境でした。
誰しも留学の始まりは孤独になりがちなので、異国で頑張る仲間・似たような境遇の仲間がいると海外生活の刺激にもなります。
おすすめのフランス留学カウンセリング窓口
日本で一人で留学準備をしていた時に、語学学校をどこにしたらよいのか見当もつかず、そもそもどんな学校があるのかも知らず、学校探しにとても悩みました。そこで、ネットで見つけた無料の留学相談会で学校情報を探ったりしました。
絶対に留学エージェントは通したくなかった私が最終的に頼りにした相談窓口が、アンスティチュ・フランセ東京(旧:東京日仏学院)の留学相談センターです。
私の場合は、有意義な留学にしたかったことと、全てが手探りの状態で異国へ住む準備をたった一人で進めることに不安があり、渡航前に一度留学のアドバイスを誰かにもらいたいと考えてました。
今もアンスティチュ・フランセにこのような窓口が存在するのか分からないのですが、何か具体的にフランス留学の相談をしたい人は一度問い合わせてみると良いと思います。
当時私が相談した時は、年会費(数千円)で、留学に関する相談・語学学校の紹介・その他細々としたフランス留学に関する基本情報など、自分で調べても分からない貴重な情報を沢山教えていただきました。
窓口に何度も通いながら安心して留学の疑問を相談・解決できます。
この窓口では、あくまでもアドバイスといった形で、手とり足取りお世話をしてくれる訳ではなく、自力で留学が基本スタンスです。本当に必要最低限のサポートのみお世話になった印象ですが、それが私にとってはとても良かったです。
また、こちらで学生ビザを取得するためのアドバイスや無事にビザが通るためのコツ、ビザ取得の為の最初の関門であるキャンパスフランスでの留学志望書・動機書(←自分でフランス語で作成したもの)のフランス語添削なども快くして頂きました。
相談費に関しても、年会費以外に追加料金が発生することもなく何度も相談できるので、とても良心的です。
👉アンスティチュ・フランセのホームページはこちら:https://www.institutfrancais.jp/
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