<私のフランス留学④>日本で準備しておくこと・フランスではじめにやること

日本にいた頃の私が、フランス留学のために「どのような準備を行ったか?」「どのような問題にぶつかったか?」など、

フランスへ個人留学・社会人留学を考えている方へ向けて、
留学当初の私の経験や、やっといてよかったと思う事、留学してから気づいたことなどをご紹介する「私のフランス留学」シリーズです😊

最終回のテーマは、留学前に日本でやっておくとよい事・フランスで初めにやるべき事について。

学生ビザを使って語学留学をする場合を前提として、個人の意見をまとめます。

留学前に日本でやっておくとべきこと

フランスへ留学する前に、日本で絶対にやっておいた方がよい事はズバリこの2つ!

  1.  フランス語の勉強
  2.  貯金
渡仏前に「フランス語」の基本を学んでおく

日本にいる時点で、ある程度のフランス語の勉強をしておくこと。

「語学留学なのに、わざわざ日本でフランス語の勉強しなくてもいいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
でも、「仏語勉強は日本にいる時にしておいた方が絶対に良い!」と断言します。
留学後のメリットでしかありません。

私自身は、渡仏前、日本で留学しようか悩んでいた段階で、とりあえず語学だけは学んでおこうと思い、東京日仏学院というフランス語学校に毎週末通っていました。最終的に留学を決めたときにはフランス語の基礎会話と文法の基本を学んである状態で渡仏となりました。結果、あの時やっておいて良かったとフランスに来てから実感しました。

語学勉強をやっておくとよい理由

  •  現地で語学を効率的に習得できる
  •  フランスでの生活に早く馴染むことができる
  •  必要最低限のコミュニケーションがすぐに取れる

私の場合は、社会人になってからフランス語学習を始めました。
主な勉強方法は、週末に東京の語学学校に通ったり、NHKのテレビでフランス語を見たり、時間のある時にフランス映画を見たりして仏語を勉強しました。
日本で勉強を始めたときはボンジュールとメルシーしか分からない状態です。
それでも、最後の頃は日本の語学学校で<B2レベル>のクラスにいましたが、フランスに来てからのテストを受けて振り分けられたのは<A2レベル>でした。
日本で少しだけでも勉強したはずのフランス語でしたが、実際に現地の人が話すフランス語はとても早く、知らない単語も沢山出てくるので最初の頃は、聞き取るのも理解するのも一苦労でした。
ただ、フランス語の発音にある程度耳が慣れていたのと、基本的な文法と単語に関する予備知識があったので現地で効率的に語学学習をすることが出来たように思います。

そもそも、留学生としてフランスに滞在するという事は、フランスで過ごせる時間・勉強出来る時間に限りがあります。その限られた時間の中で、効率的に無駄なくフランス語力を伸ばすためには、フランスに来るまでにある程度ベースが出来ている必要があります。
だから、フライングで日本でどんどん勉強しておくに越したことはありません😇✨

そして、いくら語学留学だと言ってフランス語ゼロの状態で渡仏しても、「出来ない」レベルにも最低限レベルがあります。
フランス語が分からないのに、フランス人にどうやって「フランス語が話せません」と伝えるのでしょう?挨拶や感謝の気持ちをどうやって伝えるのでしょう?
フランス人(特に地方)は、皆が皆、必ずしも快く英語を話してくれるとも限りません。

厳しい言い方ですが、現地のフランス人に「フランス語ができません。」と言えば、友達でもない限りほぼ相手にされません。
特に、個人留学の場合は、渡仏後すぐにフランスに住むための様々な手続きが待っています。
誰も助けてくれない状況の中で、フランス語力ゼロの状態でそれらをこなすのは正直かなり大変です。

最初から仏語上級者である必要はもちろんありません。本格的な勉強はフランスに来てから頑張ればいいのです。
ただ、ほんの少しでも話せる・理解できる状態で留学生活がスタート出来れば、その分、時間の無駄がありませんし、自分にとってプラスである事には間違いありません。

出来る限りの「貯金」をしておくこと

お金は大切。
日本にいる時に、自分の出来る限りの貯金を最大限マックスでしておくことをオススメします。
本当にこれは大切なポイント!

海外生活は、予想外の出費がとても多いです。
また、働きたいと思ってもビザの関係で思うように仕事が見つけられない可能性も高いです。
かといって、折角の留学生活は勉強だけでなく、その他色々な経験をすることも大切。

私の場合はフランス留学中でも、たまには美味しいものを食べ、時間のある時には行きたい場所へ旅行し、生活の質を極端に落とす事はしたくなかったので、ある程度余裕のある状態で渡仏したいと思い計画していました。

そのため、日本でフランス留学を決断してからは、留学に向けた超節約生活を送りながら当時自分で出来るマックスの状態までお金を溜めました。目標金額を部屋の壁に貼ってたっけ!笑

お金があるに越したことはありません。
あまりにも切り詰めた留学生活・海外生活は精神的にも心にも良いとは言えません。
留学で一時的に貯金が減ったとしても大丈夫!自分の学びを活かせば、将来それ以上のお金が入ってきます。

とにかく、留学という明確な目標がある方は、日本にいる時点で頑張って貯金をしておくことをオススメします😊

フランスに来てから役立つ準備のポイント

これは実務的な準備ですが、思い出したので書いておきますね♪

フランスに来る前に、パスポート(&ビザのページ)のコピーを多めにとっておくとその後の手続き関係で役立つのでおすすめです。PDFも忘れずに!
同じく、証明写真も日本で予め撮ったものを数枚持っているとフランスで学生証を作るときなどに使えて便利です。
フランスでは、日本のようにコンビニで簡単に綺麗にコピーが取れる環境ではないので、コピーを取りたいと思ったらまず街の印刷屋さんを探すことから始めなければなけれなりません。フランスの家にコピー機があれば別ですが、、そうじゃないといちいち面倒なんです😭!
証明写真が必要な時は、Photomatonという証明写真機が駅やスーパーの奥の方に置いてあるので、フランスで証明写真が取りたいときはそこへ行きます。

フランスに来てすぐはネット環境が整っているとも限りません。インターネットを使って調べたいものを上手く調べられないことがあるので、必要な情報は日本にいるときに良く確認しておくこと
併せて書類系は念のためコピーを取って日本から持ち込んでください😊

渡仏後にやっておくべきこと

フランスに到着してから、なるべく早くやっておくべきこと・後々やっておいて良かったことをまとめます。


✔ OFII(フランス移民局)へ申請

✔ 携帯電話の契約

✔ フランスの銀行口座開設
 
 
手続き関係のやることリスト
  1. OFII(フランス移民局)へ申請登録(学生ビザの場合)
    これは、学生ビザで渡仏した場合の必須作業です。
    確かフランス入国後3か月以内にOFIIに申請し、手元にあるビザを有効化しなければならなかったと思います。私が入国した2018年は、紙申請でOFIIの窓口に申請手続きをしに行かなければなりませんでしたが、現在はオンラインで登録できるようです。フランスに入国したらすぐに申請しましょう!

  2. 携帯電話の契約
    これも大切!フランスで携帯が使えないと、何かと不便なのでなるべく早く契約しておくと安心。
    フランスには「Orange」「SFR」「Free」など有名な携帯会社が数社あります。
    中でも、留学生にお勧めで私自身も渡仏以来ずっとお世話になっている携帯会社は「Free」です。
    Freeは、比較的若い会社で格安プラン(月額 19.9 ユーロとか)でSIMカードを購入可能です。SIMカードはFreeの店舗内にある自動販売機で簡単に購入できます。電波も特に問題なく、快適に携帯電話が使用できます。

  3. フランスの銀行口座開設
    一年以上フランスに滞在予定の人は、なるべく早くフランスの銀行口座を開設しておきましょう
    なぜなら、二年目以降にフランスで滞在許可証を更新する場合にフランスの銀行口座の残高証明をしなければならないのです。日本の銀行口座の残高証明では受け付けてもらえないので、フランスの銀行口座を早めに持って置くことは必須です。
    また、フランスで働く時にも、お給料をフランスの銀行口座に入れることになるので、特に働く予定がなくても早めに作っておくと必要な時に焦らずに済みます。
    フランスの銀行口座開設には一か月以上の時間がかかるので、時間のある時に余裕を持って開設しておくとベスト。
    口座を作ると、カルトブルー(クレディットカード)と小切手がもらえます。
    パリに住んでいる方はご存知かもしれませんが、クレディリヨネのパリオペラ座支店には日本語サービスがあるそうです。
    大抵は基本フランス語での対応になると思っておいてください。

フランスの銀行口座開設には時間がかかる

フランスに入国した翌月に、近所の銀行へ行き口座開設をしました。
フランス語がカタコトでとても不安だったので、セリフをメモした紙を握りしめて😂緊張しながら銀行に行ったことを今でも覚えています。笑
日本だと、その場ですぐに口座開設できると思いますが、フランスはとーっても時間がかかるので注意したいところ。


一般的なステップは以下の通り。

  1. 銀行の窓口へ行き、銀行口座開設のためのランデヴー(予約)を取る
    電話やオンラインでも予約が出来る場合がありますが、直接窓口に行って予約をとることをオススメします。
    理由は、自分がフランス語カタコトの外国人だと一発で相手に把握してもらえることと、口座開設のための必要書類を直接聞いておくことができるから!
    私の時は、たまたま窓口で対応してくれたお兄さんが丁寧に必要書類をメモに書き出してくれ、その後もそのお兄さんが私の担当者になってくれました。(フランスでは、一人の顧客に対して銀行の担当者が必ず決められており、毎回同じ担当者が手続きにあたります。)
    私の担当となったこちらのお兄さん、日本を旅行することが長年の夢の日本贔屓の方で、なんと飼っている柴犬の名前が「太郎🐶」ということが判明😂!!いきなり「太郎」とか言い出すので、可笑しかったです!そして一気にその場の緊張が和みました😊!

  2. ランデヴー当日に銀行へ行き、口座開設の手続きを行う
    必要書類を揃えて、銀行へ行きます。
    フランス国内に住所を持っていることが口座開設の必須条件です。
  3. 数週間後にパスワードが届く
    銀行での手続きから数週間後にパスワードが届きます。
  4. カルトブルーが届く
    それからしばらくして、カードが届きます。フランスのカルトブルーは、一度ディストリビューターに通さないとカードが有効にならないので、はじめに自動預け機を通すことをお忘れなく。

これら全ての作業完了するまでに、だいたい一か月~一か月半ほどかかります。
フランスは何をするにも時間がかかる!

まとめ

今回は、渡仏前・渡仏後の現実的な準備内容についてお話しました。

私が留学を準備する段階で意識していたことは、「将来・その先」を見据えた留学です。

留学を通して将来どうなりたいのか?将来何がしたいのか?留学の経験をどのように今後の人生に活かしていきたいのか?

偉そうな事は言えませんが、、
留学前に一度自分自身と向き合ってみると自分のセンター・生き方・物事の考え方・大切にしたいことがハッキリしてくるので、留学の目的や目標が明確になり、実際に留学生活がスタートしてからも変にブレたり流されたりせずに過ごすことができると思うのでオススメです。

正直なところ、私は留学を決めなかったら毎日訪れる日常に”何となく満足”して過ごしていたと思うので、留学が様々な物事について腰を据えて考え直すよいタイミングになりました。

留学の時間は限られています。

その限られた時間を有効に活かすためには、やっぱり日本にいる時点で出来る事はやっておくに越したことはありません。
準備と下調べも大切なポイント
になります。

どうか、みなさんの留学が充実した実りあるものになることを願っています。

最後まで読んで頂き有難うございました😊

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